一般社団法人石膏ボード工業会

 
 

暮らしと石膏ボード

厚手化で安心

石膏ボードは年々厚いタイプの製品が多く使われてきています。

「厚い石膏ボード」の周知徹底〈火災編〉

傾向

石膏ボードの厚さは9.5mm、12.5mm、15mm、21mmと4種類の製品があります。ここ最近の統計では12.5mm以上の石膏ボード製品比率が67%になっています。皆さんが住む家の快適性や安全性を求めているためです。

石膏ボードの厚さ
石膏ボードの厚さ

安全

12.5mmの石膏ボード1枚には2.6リットル分の水が入ってるので火に強いのです。
石膏ボードには約20%の結晶水が含まれており、この結晶水が高温にさらされると水蒸気を放出することによって温度の上昇を遅らせます。水を多く含んでいる12.5mm以上の石膏ボードは国土交通大臣が定める不燃材料(20分間燃えない材料)と認定されています。

石膏ボードの厚さと燃えにくさの評価
石膏ボードの厚さ 燃えにくさの評価
9.5mm 準不燃材料(10分間燃えない材料)※
12.5mm以上 不燃材料(20分間燃えない材料)※
※国土交通大臣認定

お得

12.5mm以上の厚い石膏ボードで家を建てると火災に強くなるので火災保険料が安くなります。

建物保険金額 3000万円
構造 H T
耐震有(5年) 645,230 342,380
  火災保険10年
耐震無 449,330 221,030
  火災保険10年
※水害、盗難、風雪災害片づけ費用、類焼を含む

「厚い石膏ボード」の周知徹底〈強度編〉

たわみ強度

石膏ボードの厚さで、壁の強度はどのくらい変わるのでしょうか。
私たちが壁に寄りかかったときに、壁がたわんだりしないようにしっかりした頑丈な材料であることが要求されます。人が壁に寄りかかったときに、壁を押す力はおおよそ25kgといわれています。またこの力が石膏ボードにかかったときの、たわみの大きさを測定すると下記のように、石膏ボードが厚くなるとたわみの大きさは大変小さくなります。

日本建築学会 建造物荷重指針・同解説(2004)
日本建築学会 建造物荷重指針・同解説(2004)
間柱間隔455mmの中央部に25kgの荷重をかけたときのたわみ量
間柱間隔455mmの中央部に25kgの荷重をかけたときのたわみ量

しっかりした壁を作るために厚さ12.5mm以上の石膏ボードをおすすめします。