一般社団法人石膏ボード工業会

 
 

施工

製品取り扱い上での留意事項

施工について

防耐火・遮音構造などの認定品を施工する場合は、必ず、認定書通りの施工を行って下さい。その他、一般的な施工については、(一社)公共建築協会編「公共建築工事標準仕様書」、(独)住宅金融支援機構編「木造住宅工事仕様書」などに従って下さい。

作業上の注意事項

  1. 製品は、必ず定められた目的にご使用ください。目的の用途以外に使用してはいけません。
  2. 製品1枚の重量は、厚さ・大きさ・種類によって異なりますが、普通石膏ボードの場合、9.5×910×1,820mm1枚の重さは11kg程度、12.5×910×1,820mm1枚の重さは14kg程度となります。
    1. 製品の持ちあげ、持ち運びに際しては、重量を考慮してお取り扱いください。
    2. 製品を扱う方は、安全帽、安全ぐつ、すべりどめ手袋などを必ずご使用ください。
    3. 製品を急に持ちあげたり、一度に何枚も持ち運びしますと身体に負担がかかりますので無理な取り扱いはおやめください。
  3. 製品の切断・加工・施工に際しては、粉じんが発生する場合があります。粉じんが目、鼻、口に入らないよう、屋内外ともに安全メガネ、防じんマスク(国家検定に合格したもの)を着用してください。
  4. 製品の組成は、石膏と紙ですから、吸湿すると一時的な強度低下を招く恐れがあります。
    1. 製品が吸湿しないよう、建築現場ではパレット、りんぎまたは下敷ボードを用い、防水シートなどで、雨や水にあたらないように措置してください。
    2. 製品の施工中・施工後も湿度に注意してお取り扱いください。
    1. 内装下地、仕上材の下地及び外壁や屋根の下地として使用する場合のうち「常に湿気 が著しい、結露が絶えない、漏水が回り込む恐れがある」の何れかに該当する場所への施工は避けて下さい。
    2. 湿度が高くなった場合には、カビが発生する恐れがありますので、十分に換気または除湿を行って下さい。
    3. 漏水・雨漏、洪水等の自然災害などにより水に濡れて吸水した場合には、剥落の恐れがありますので、必ず、張替えを行って下さい。
  5. 製品の保管は、多層に積み置かれる場合がありますが、積み方がアンバランスの場合、荷くずれを起こす危険があります。製品の積み方は前後、左右、上下が整理されたバランスの良い状態で保管してください。石膏製品は、子供の手の届かない場所で保管して下さい。
  6. 作業現場の確認
    1. 作業現場周辺の障害物については確認の上整理し、特に配線・配管の取り扱いには、充分注意してください。
    2. 作業の足場・足元と、入口・出口・ドアの周囲、高所での作業の有無を確認し、注意してください。
    3. 製品の施工に際しては、高所での作業では、足場の安全性、下地の安全性を必ず確認した上で施工してください。
    4. 製品の施工に際しては、製品の落下防止、横倒れ防止にについて、特に仮どめの場合など安全性を確認した上で作業を進めてください。
    5. 製品の廃材などは、関係法令に基づき適切に処理して下さい。
  7. 石膏ボード製品の長期暴露耐熱温度の上限は50℃です。50℃以上で長期間さらされると、石膏(二水石膏)の結晶水が除々に減少するので、石膏ボード製品としての強度が低下するとともに防火性能も低下しますので、50℃以上となる場所での保管及び施工は避けて下さい。
  8. 家電器具、棚板、額縁などの重量物を取り付ける場合は、荷重に耐え得る木造下地、鋼製下地及び補強板を使って施工して下さい。
  9. 床に石膏ボード製品を使用する場合は、長期間の荷重によって石膏ボード製品のみではクリープ(時間経過とともに歪みが増大する現象)が発生しますので、必ず構造用合板等を使用して荷重を受けるよう設計上の配慮をお願いします。