当工業会では、せっこうボード製品の JIS 原案作成団体として規格改正作業を進めて参りましたが、この度関係各位のご協力により平成26年12月22日付で公示(改正)されましたので、その内容についてご紹介申し上げます。
せっこうボードは主に建築物の内装材として広く用いられていますが、昨今、建築物の防火性能に対する信頼性の向上を求める社会的要請はますます強くなってきていることから、この度以下の改正を行いました。
1.「厚さ」の範囲規定の見直し
せっこうボードは防・耐火性能に優れた建材ですが、より耐火性を担保するため、「厚さ」の寸法の許容差を、これまでの「±0.5㎜」から「0、+0.5㎜」に見直しました。
この見直しに伴い「厚さ」の呼び称以上の製品が市場に供給されることになります。
2.「単位面積当たりの質量」及び「比重」の規格値化について
これまで「単位面積当たりの質量」については参考値でしたが、防火材料としての信頼性を高めるため、国土交通大臣の防火性能認定との整合性を図りました。
具体的には、「単位面積当たりの質量」を参考値から規格値とし、更に「比重」を規格として追加しました。
3.「熱抵抗」について
①試験方法について、これまで大型の試験装置であるJIS A 1420のみでしたが、この度の改正で、小型の試験装置であるJIS A 1412-2を追加し、更に主たる試験方法としました。
②この度の改正で各製品の重量規定を定めたので、その製品重量毎に「熱抵抗値」を見直しました。
4.特例
経過措置期間を平成26年12月22日の公示後9ヶ月間としたので、平成27年9月21日までの間は、工業標準化法第19条第1項等の関係条項の規定に基づくJISマーク表示認証において、JIS A 6901:2009によることができます。
以上